子どもたちの「遊びと生活」に注目しましょう!大人は子どもの遊びを軽んじすぎていませんか?
 遊びの意義を唱えた有名な説があります。フランスのカイヨワさんという研究者が唱えたもので、遊びの本質の一つに「いつでも止めることができる」という特徴があるというのです。つまり、自由。「自由」に向かって生きている!この説は大変魅力的です。
  子どもが伸びていく時間を奪ってはなりません。気の利いた文化的教養や体験を与えようとしてもうまくいきません。子どもとて気持ちに余裕がなければ、興味を持つべき動機を失います。
  友達、仲間たちと遊ぶ日々こそ、忘れがたい思い出であり、人間の基礎を育んで輝く、価値いっぱいの宝です!
           



《ユーキャンプ》
  小中高生から大学生や卒業生まで、夏になると伊豆へみんなで遊びに出かけます。5泊6日の海浜合宿《ユーキャンプ》。恐らくこうした場は今や極めて稀と言われています。
  毎日ひたすら遊ぶだけ。とはいってもみんなでお手伝いをしたり、年齢に応じて役割を自覚して動きます。東京から、自転車で伊豆まで走る中学生や高校生男子。たくましい身体と精神が育つと、よし、行ってみるかという気持ちになるものです。まことに精悍な若者は常に輝いている存在です。
  伊豆城ヶ崎で26年間も続いている合宿生活。「受験生」までもがここで遊んで、勉学のエネルギーを蓄え、合格します。ひたすら笑って、ひたすら泳いで、夏休みらしい夏休みを送ります。例えば、中学入試で最も難しいとされる麻布中学に行った子も、桜蔭中学に行った子も、学芸大付属中に行った子たちも、すべて6年生の夏は、《ユーキャンプ》で思い切り遊びました。もちろん帰ってからは、気分よく、やる気一杯で勉学に取り組みます。受験生なんだから遊んで過ごすなんてとんでもない!と、強い力で勉強に縛り付けられる家庭や塾の子どもたちとは何という違いでしょう。
  《ユーキャンプ》をはじめとするファミールの教室外活動で、自主性や社会性を身に付けます。これらの体験と経験が、考える力や探究心を深いところで支えるのです。そして、学校を始めとする集団の中でも、活動力、指導力を発揮できる人になるのです。
  管理を強化し、遊びを奪っていくと、人間性が疎外され、どこか歪んでしまう危険があります。だから、《ユーキャンプ》合宿は、自由に楽しく過ごそう、がモットー。もちろん、だらしない生活態度や良くない言葉遣いは許されません。皆と仲良く過ごす力、慣れない子や小さい子の手助けをする力、年齢にふさわしく行動する力が、この《ユーキャンプ》で身につきます。少年少女にとって、多くの仲間、先輩と過ごす時間は、本当に貴重で、かけがえないものです。






3年生だって思いっきり、飛んでます!


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